リュウグウノツカイのように

深海で悠々と暮らしたい

趣味について思うこと

まえがき

 趣味、持ってますか?小さな趣味、人には言えない趣味、いろんな趣味があっていいと思います。中には趣味が無くて悩んでいる人もいるでしょう。ただ、ゲーム開発者やプログラマーの半数はこう答えるでしょう。「ゲーム開発/プログラミング が趣味です」と。私も学生のウチはそうでした。今回は趣味について、最近思うことを語ります。

趣味を仕事にしたい!

 私は小さいころ、「ゲームをつくる人になりたい!」と卒業文集に書いていたそうです。専門学校に通って、結局はゲームに関係のない仕事に就きましたが、少しでも人生のうちゲーム開発ができたことは、人生の中でも強く印象に残り続けるでしょう。専門学生のときは夢を追える一番キラキラした時期。ぜひ、後悔しないよう、夢を追い続けてください!!!

学生時代はコーディング狂

 私は学生時代、バリバリのプログラム狂でした。ホントに朝から晩までプログラム。自分のチカラが身につく瞬間がサイコーに良かったんです。プログラムなら何時間でも組んでて飽きず、ご飯を食べ忘れることもしばしば。そのお陰?か、今ではYoutubeにも情報を流せるまで成長しました。

 就職してから、全く関係のない業務に携わるときも「あ、コレはプログラミング的に考えると、コレを先にしないとだな~」と考えたりするので、まだまだ狂ってるんだと思います。今は時代が優しくて、これを論理的思考力と呼びます。一昔前なら面倒くさい人間呼ばわりでしたが、良い時代になりました~。

満足できる今がイチバン?

 普段やっていることと180度違うモノ、例えばデスクワーク多めならお外へ、外回り系が多いならおうち時間など、180度違うモノを試すと刺激は輪廻します。よく聞く「アレのために仕事をがんばろう」状態です。最近の若者(私もですが)は物欲もあまり無い上にデフレで育ってますから、そんな気持ちにならない人が多い中で、さらに自己完結型な半径20cm趣味で生きていますから、当然夢も希望も無くなります。現状で満足できますし、現状で満足できなくなるのも怖いんです。現状維持ができれば、無駄にお金も時間も使う必要はありません。究極にコスパが良い状態です。今はそう思っていて良いと思います。若気の至りです。

お外はたのしいよ

 最近、お外に出る新しい趣味ができました。お仕事もキホンは屋内なので、お外の情報は新鮮です。新型コロナウィルスの影響でまだまだ遠出はできませんが、田舎でも近場でも遊びに行けるところはたくさんあるんです。きっと、学生時代の私に外に出る趣味ができた、な~んて言ったら確実にドン引きします。

 例えば、ゲーム開発を仕事にしたとしましょう。あなたは晴れてメインプログラマーの座を勝ち取りました!夢のゲームプログラミングの毎日。楽しくて仕方ないと思います。最初のウチは。仕事で程よい刺激が生まれれば良いですが、消化不良を起こすこともしばしば。そんなときに、あえて180度違う角度で趣味を持ってみましょう。何も大きなことをしなくていいんです。おうち周辺をお散歩、観光地をブラブラ、美術館や博物館に行ってもいいでしょう。

外に出る=陽キャ ではない

 根っからのコモリスト(※おうちに籠もるのが好きな人の意)な私。アニメやゲームも大好きですから、学生時代は外に出る発想は全くありませんでした。何だか外に出るって陽キャなイメージで。加えて、若干の厨二病が入ってたんでしょう。「家に籠もってプログラミングガチ勢になることが偉い!」みたいな。「外に出てる時間は無駄なだけ」とか。今思えば、外の世界を知るのが怖かったのかもしれません。

趣味が持つ2つの意味

 面接で聞かれる質問で上位にあるのが「あなたの趣味は何ですか?」は、必ず趣味を聞きたいワケではないようです。趣味には2つの意味があり、体を動かす「アクティブ」と、体を休める「リラックス」です。

 例えば、よく答案例として挙がる「スポーツ・ランニング」なんかは、体に刺激を与えてリフレッシュする「アクティブ」な趣味。「読書・料理」なんかは、心に癒やしを与えてリフレッシュする「リラックス」な趣味。共通するのは「リフレッシュ」できること。

 つまり、リフレッシュできれば、人に言える範囲で趣味なんぞ何でもいいんですぞ。

趣味をスマートに。

 リフレッシュできるからと言って「寝る」を趣味にしても良いの?という話にもなりかねません。趣味はリフレッシュ以外に「刺激を受ける」という大事な側面もあります。刺激を受けすぎても大変ですが、なさすぎるのも大変です。

 おそらく、最近の「趣味が無い」と言ってしまう方は、手軽に刺激を得る方法を知ってるんです。スマホゲーム、YoutubeサブスクリプションSNS・・・自身の半径20cm以内で「刺激&リフレッシュ」を得られます。わざわざ趣味を持つ必要なんて、ないんだと思います。私もかつて、そう思ってました。

ネットで何でも解決できる!?

 なんでも便利になった世の中、以前ネットの掲示板で「観光地に行くだけ無駄」論争をみたことがあります。GoogleMapで観光地に行けるのに、ワザワザ行くのはアホだと。レビューサイトで観光地の情報が書いてあるから、行かなくても分かるんだと。考え方は人それぞれですから割愛しますが。

 私が思うに、オンラインミーティングをしたとき、間のとり方や雰囲気が分からず困っているという経験や記事を良く見ます。学生も、普段はノリの良い先生が、オンライン授業だとイマイチ・・・という経験があるかもしれません。残念ながら、オンラインは雰囲気を伝えられません。最近の言い方だとメタ認知ですね。このメタ的要素が、人間の刺激&リラックスに大きく作用すると思います。

 動物園に行って生のどうぶつを見るか、動物図鑑で見るか、どちらがダイナミックでしょう。確かに、同じ動物を見るという目的は達成されますが、ダイナミックというメタ情報(雰囲気)は、現地に行かなければ分かりません。真の意味で心を満たせるのは、まだこの時代の技術では難しそうです。

趣味のもう一つの側面

 プログラミングやゲーム開発が趣味だ!と言えるのは素晴らしいことだと思います。でも、開発中は上手く作業できることが少なく、難航することも多いです。気晴らしにゲームするか・・・とスマホゲー。SNSを巡回し、気づいたら2時間も触っていた・・・なんてことは誰しもあるはず。そんなスマホ系趣味と違い、一般的に趣味と呼ばれるモノには、まだ違いがあります。

  • 推理小説を読み「終わる」
  • 恋愛映画を見「終わる」
  • 料理を作り「終わる」
  • 「ゴール」までランニングする

 おそらく、趣味の1つの特徴は「終わりがある」ことだと思います。適度な終わりが、自分の「やりきる力=達成感」を伸ばすヒントにも繋がっているんです。

趣味を持って良いんです。

 個人的には「趣味」という言葉に、どうしても「リア充」「陽キャ」「コスパが悪い」など、根暗なキーワードを並べ立て拒否する傾向がありました。でも趣味は始めるモノではなく、出来るもの。いろんなモノに手を出してみて、続ければ趣味になるんです。続かなくても、色んな刺激は仕事でもプライベートでも生きがいになるはず。今は合わない趣味でも、人生のどこかで再開し趣味になることだってあるはずです。食わず嫌いは良くありません。最後に、趣味の良いところをおさらいしましょう。

  • 刺激&リラックスできる→身も心もリフレッシュできる
  • 適度に区切り/終わりがある→達成感を育てられる→自信がつく
  • メタ認知はデジタル化できない→現地の「雰囲気」で初めて満足できる

 世の中、決してコスパだけで語れなコトがあるんです。特にメタ認知の具合は人によって違います。だから、どんなに小さくてショボい趣味でも良いんです。まずは自宅周辺のお散歩から初めてみるのはいかがでしょうか。慣れ親しんだ道でも、知らない発見があるかもしれませんよ?