リュウグウノツカイのように

深海で悠々と暮らしたい

地方の専門学生へのアドバイス~後編~

まえがき

 6月に入り、今年度の就職活動が解禁となりました。専門学校なので何月からでも活動して構わないんですが、在学中は今の時期、辛かったなぁと思い出してしまいます。何がそんなに辛かったのかって、首都圏にはそれなりに専門職が溢れ、地方にはこれっぽっちしかないところ。ただでさえ少ない夢の舞台を、地方だけでなく周辺の首都圏の就活生と取り合いになるからです。今は何とか就活で内定をいただき、勤労の義務を果たすことができていますが、先輩としてアドバイスできることがあれば・・・と思い、キーボードを叩きます。後編です。前編はコチラ↓。

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他人のおすすめ、問え理由を。

 就職活動では、担任や就職室の先生、ハローワークの方など「この企業オススメだよ!」と言う企業を鵜呑みにして、特に理由のないまま突撃することが多々あります。結局、人に言われて来ただけなのでやる気も出ず、舐めた態度をして企業の怒りを買い、学校にクレーム・・・なんてことも、あるかもしれません。

 中には理由も無く手当たり次第におすすめする人もいるかもしれません。でも、大抵は理由があるからオススメするんです。理由なきオススメはあまりにも無責任ですから。

 そう、聞くのです。オススメする理由を、余すことのなく全てを。

 理由を聞き納得すれば、おのずとやる気が出てくるってもんです。人任せにし過ぎ注意。

コミュニケーションは「聞く力」があれば大丈夫。

 社会人になると結構あります。興味のない話につきあうこと。同僚、上司、部下、取引先・・・。その場を上手く凌ぐことで、波風立てないのも処世術としては大事です。そういうときは「聞き手」にまわるのが良いです。人間、何かをエクスポート/アウトプットすることに快感を覚えるんだと思ってます。

 あなたが友人と話すときや、家族と話すとき、あなたは「話す」方ですか?それとも「聞く」ほうですか?最近のコミュニケーションスキルは「聞く力」が大事、なんて言われたりもしています。上手く相手に「話をさせる」ことができれば、自分の話題が少なくてもいいですし、自己開示しなくても済みます。芸能人やスポーツに詳しく無くてもいいんです。相手から雑談をさせるように仕向ければ。

 就活で自分の話をしないのは、ありえません。「私はコミュニケーションスキルがある」と自信を持って言えないと考えていませんか?私も話すのが苦手ちゃんタイプですが、そう言う人は聞き上手。コミュニケーションについて問われたら「聞く力がある」ことをアピールしましょう。エピソードがあれば最強です。友人の悩みを聞いて喜んでもらえた/意見を聞いてから考えることがあったなど、どんなに小さくても、たとえ下らなくてもいいんです。アナタだからこそ話せることですから。時間があれば、そのエピソードは、誰かに聞いてもらって推敲してもらいましょう。もっと良いものになるはずです。

就職活動のコツは「元気に・明るく・興味を持って」

 小学校のスローガンみたいですな。でも意外と難しいんです。興味を持つのは良いとして「元気に・明るく」なんて、学生時代の私は気軽にできなかったんです。特に新型コロナウイルスによって、発言できる場を著しく無くしました。大声を出せるカラオケも当時は非推奨。チャットベースの会話が増え、声を出す機会もなくなり、表情も強張り、猫背もひどくなって・・・若者らしいフレッシュさではなく、冷蔵庫でシナシナになったネギのようなヘニョヘニョ感。これでは受かるものも受かりません。覇気がなさすぎるんです。

 何とかする方法として、考えられるのは2つ。1つ目は「誰かと話す」につきます。友人でも家族でも。特に友人同士なら、たまにはボイスチャットもいいんじゃないでしょうか。LINEはもちろん、Discordでもグループ内のボイチャができます。普段話せない分、集まって話せない分、リモートで話したらいいんです。取り戻しましょう。他愛のないあの日々を。

 2つ目は、定番ですが「笑うこと」だと思います。近所迷惑や周囲の目が気になるところですが、声を出して、笑いましょう。好きなアニメや映画、マンガなどが手軽に視聴できる時代。YouTubeTikTokにもお気に入りの実況者さんやライバーさんがいるはず。何なら発声練習として考えていいと思います。ストレス解消にも繋がります。恥ずかしがらずに、笑いましょう。

地方なら「社内システムの管理」が穴場かも!?

 もちろん、ゲームの専門学校に通うならばゲーム関係の仕事につきたいもの。でも地方にはゲーム会社があまり有りません。それは下記のような、ゲーム企業一覧サイトを見れば一目瞭然です。

zenmai-kun.net

 もし、ゲーム企業が地元に無く、でも地元で働きたい多くの場合は、IT企業のプログラマとして考えます。IT企業であれば、多少、間口が広~くなりますから。できれば、地元で頑張っているIT企業を見つけたほうが良いと思います。学校求人も参考にしてください。勤務地や業務内容も安心できます。派遣の誰でもOK~な企業では特に、エンジニアで釣る→実際は製造職にあてがう、みたいな詐欺まがいな募集も増えているみたいです。本当にご注意ください。

 ゲームよりも、地元で働くことに重きを置いたのならば、どの職業でも構いませんから、社内SE職が穴場です。特に製造業で、きちんと社内SEとして部署があるのであれば、なおさら穴場です。工場ならではの時間管理で残業はきっと少なく、ゲーム開発で培った器用さは、何かと便利に事をこなせます。

 何より、社内SEの高齢化が激しいんです。PCが現場に普及して40年以上が経過し、担当者は定年間近のおじちゃま・おばちゃま。後輩を育てるタイミングは、2020年代の今がちょうど良いんです。求人は人数が限られていますから、どの年にも出せるわけではありません。割りとレア職業だと思ってくださいな。

周囲を頼る/上手に活用する

 自分の未来は、自分で決めなくればいけません。だからといって孤独で戦ってはいけません。誰かに相談し、他人に頼りましょう。頼るのがキライならば、周りをうまく利用しましょう。有利な情報を聞き出すんです。「自分なんか」と思わずに、自信を持って取り組めば、きっと良い成果になると応援しております。