リュウグウノツカイのように

深海で悠々と暮らしたい

自分にあったゲームエンジンを選ぼう!

まえがき

 2000年代と比べて、現代では様々なゲームの開発手法があります。中でもUnityやUEなどの「ゲームエンジン」の登場によって、本来であれば高度なゲーム開発の敷居がガクッと下がりました。一方で、その人気にあやかってなのか、書店やプログラミング塾、専門学校でも、こぞって「ゲームエンジン」を取り上げています。ただ、ゲーム開発では「ゲームエンジン一択」でいいのか、ちょっと考えてみました。だって、ゲームプログラマですから。

どんどん下がる開発年齢

 ゲーム開発は難易度以外にも、年齢がだんだんと下がってきています。小学校のプログラミング必修化に伴い、小学生向けのゲーム開発手法が登場。Scratch(スクラッチ)やLEGO(レゴ)、Minecraft(マインクラフト)といった、小学生でもダイレクトに感動を与えやすく、物理的に分かりやすいゲーム開発が増えてきて、小学生もゲームを作れるスゴイ時代になりました。注意しなくてはいけないのは「小学生でもできる」は、小学生の努力によって成り立ちます。小学生レベル=低レベルと考えていると、痛い目を見ます。小学生の興味を馬鹿にしてはいけません。

スマホ向けゲーム開発も敷居が下がる

 ゲームエンジン最大の強みは「クロスプラットフォーム」な環境。スマートフォンやPC向けゲームなどを、1つのソフトウェアで完結できる機能です。何がスゴイのかって、今まではスマホならスマホ開発ソフト(EclipseAndroid Studioなど)を使わなくてはならず、スマートフォン開発の知識も必要でした。しかし、今は最低限(画面のタッチや操作方法について)を知っていればOKな時代。本来は知っておいてほしい機器依存の問題などもすっ飛ばし、ゲームのみを考えて開発できるのは素晴らしいですが、何かエラーが起こったときは対応できない、ということも多々あります。開発するなら、動作機器についての知識もそれなりに必要なんです。

ゲーム開発を副業に!?

 SNSなどを拝見していると、ゲーム開発を副業にするべく頑張っている人が多数いらっしゃって、すごいなぁと思っています。ゲーム開発で得られるお金のルートは主に3つで、広告収入、ゲーム購入、ゲーム内課金です。うち、広告収入はブログやYoutubeと似たような雰囲気なので、簡単なゲームを作って広告収入を得たいのかな?と思っています。

 個人的には、広告収入目当てのゲーム開発、クォリティの高いものなら大歓迎です。でも、似たようなゲームアセットを使いまわし、(失礼ながら)低品質(苦労して作ったのは理解できます)なゲームが溢れるのも微妙かと。さらに「ゲーム開発」の仕方を指南する情報商材も増えてきていますから、広告収入目当てなら、素直にブログやYouTubeでやってくれないか?と思っちゃいます。

 ホンキでゲーム開発をしたくて、プロになりたくて、ゲーム開発をする人が大半なんです。 楽な金稼ぎの手段としてゲーム開発をしてほしくないな...というのが、素直な正直な気持ちなのです。

どんなゲームエンジンがいいの?

youtu.be

お試しならScratch一択

 動画でも語っている通り、ゲーム開発は開発者の年齢や知識、目的によってだいぶ変わります。ただ、ざっくりとまとめると、こんな感じ。

ゲームエンジン早見表
 なにはともあれ、まずゲーム開発をしてみたかったら、クラッチが最速です。小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い年齢層に対応しています。さすがMITが管理しているだけありますね。 書籍や動画もたくさん出ていますので、お孫さんと一緒にプログラミングで遊んだり、逆にお孫ちゃんから教えてもらう、という新たな家族団らんも、いいかもしれません、

初心者にも手が届きやすいJS

 中高生の「趣味レベル」としては、Javascriptを上げてみました。中でも「p5.js」は本来アート系プログラミングらしいのですが、キー入力やマウス入力、画面更新、音楽再生に画像の読み込みまで・・・つまり、手軽なゲームエンジンみたいなもんです。物理判定などは頑張らなくてはなりませんが、意外と中高生の知識でゲームが作れたりします。書籍や参考サイトさんも、たくさんあります~。

book.impress.co.jp

direct.gihyo.jp

こいつ…動くぞ! p5.jsを触ってみたら思った以上に楽しかった話 - ブログ|Web・ホームページ制作の株式会社アウラ(大阪)

ゲーム会社に行きたいならC++

 ゲーム会社でゲーム開発をしたくて専門学校や大学に通っているのであれば、C++を覚えて損はありません。残念ながら最近はゲームエンジンの登場によって「C++なんて古いよ~」とか「C++知らなくても大丈夫ですよ~」とか言ってくるゲーム会社さん多いですが、その言葉をそのまま飲み込んだら甘いです。

 C++プログラミング言語の随一の複雑な技術を用います。そんな複雑な技術に、高度な技術を要求されるゲーム開発を組み合わせられるなら、ゲーム開発者としてのレベルは高い!!とゲーム会社も考えるハズ。たしかに、時代はUnityなどのゲームエンジンでハイパーカジュアルなゲームをどんどんリリースする時代ですが、ゲームプログラマに求められるのはプログラミング能力です。ぜひ、高度な技術を吸収して、ゲーム会社を唸らせるプログラムを作ってみてください。

大人の休日ならツクール系も

 コミケやサークルなどで、意外とツクール系と言われる開発手法も盛んです。プログラミングというよりは、指示を連ねて書く方式なので手が出しやすい。有料の開発ソフトもあるので、そこは大人の財力でなんとかしてください。

異論は認めます。

 世の中「ゲームの開発方法」の裾野は広がり、どれを選んでいいか分からない時代。特にゲーム会社に就職を考えていないのであれば、Scratchでも十分な勉強になります。逆にゲーム会社に入社を考えているのなら、C/C++/C# は抑えましょう。どんなに簡単なゲームでも、実際に遊べると楽しいものです。まずは、ゲーム開発(PC操作も含めて)って楽しいんだな、と思う気持ちが大事なのです。