リュウグウノツカイのように

深海で悠々と暮らしたい

プログラマよ、書を捨てよ,街へ出よう

まえがき

 「書を捨てよ,街へ出よう」という書籍があります。 bookmeter.com

 なんともアバンギャルドな内容で、名前から想像できない目次。今の若者であれば刺激・ツヨメであり、間違いなく悪書行きな気もします。この本の内容はさておき...今回はプログラマが街へ出る重要性について、なんとな~く語ります。

実世界をインプット

 プログラミングほど仮想現実な創作活動はありません。一般の人が見ると「どうやってるの?」と魔法使いのように思われます。そんな活動の源の1つは「こんなの作ってみたい!!」という模倣魂ではないでしょうか。ゲームにしろ、アプリにしろ。特にプログラムを始めたてのときは、言語を覚えるのでアップアップですが、言語に慣れてくると開発意欲が湧いてきます。

知らない人から見れば魔導書
(そういえば、DirectXの本で「魔導書」の名がついている本がありました。こういうことか・・・?)

覚えてどうするの?

 最近のプログラマ志望やITエンジニア志望って、どうしても「○○覚えたい!」という風潮があるように思えます。順番が逆だと思うんです。だって、例えばDIYしたいとして、先に「ノコギリの使い方覚えたい!!」ではなく、「おしゃれな本棚作りたい!!」が先に来るはず。※道具マニアを除き。

 でもプログラムには実態がありません。一般の人は、なかなか実態をつかむことができず、結果的に「Python覚えたい!!」「Python覚えりゃ最先端!!」と思ってしまうんじゃなかろうか。

 ゲームエンジンも同じで、「マリオみたいなゲームを作りたい!!」と思って開発するならいいものの、漠然と「ゲーム作りたい!」としか考えていなかったり、「Unityの操作ができれば神」と思ってたりするのかもしれません。違います。

 プログラミングも目標がなければ、長続きしませんし、モチベも湧きません。

プレイヤーであり、プログラマでもある。

目標なんてあるわけない

 周囲のクラスメイトが良く話していたのは「目標なんてあるわけない」という言葉。特に卒業制作では、チームで一つの作品を作ります。本来ならワクワクするこのイベント、全くやる気無しなんです。だって作りたい目標がないから。

 そもそも、入学を決めた理由も「PCに毎日触れるから、なんとなく」が3割を占める専門学校。もちろん、入学試験の面接などで豊富を語るハズなんですが、少子高齢化な社会において、面接で落とす専門学校はそうそうありません。目標なく何となく入学するからこそ、クラスのモチベは下がり続けてしまいまうんです。雰囲気に呑まれてはダメです。抗いましょう。レジスタンス!!!

雰囲気に抵抗しよう!

作りたい目標を見つけるには?

 目標を見つけるためには、色んなモノに興味を持ち、その裏側を想像することが大事です。スマホゲーム以外にも、ゲーム技術が生かされている現場は多々あります。Unityは使い勝手が良いので、Vtuberの下地になっていたり、デジタルアートな現場で使われていることも。Unity使いなら、何となく見極めができるはずです。

Unityっぽい気がしませんか?

 さらに街の「システム」にも目を向けましょう。デジタルサイネージが流行っていますが、アレの技術は何でしょうか?レジのPOSシステムや、電車の時刻表、ATMの動作だって「どんな風に処理されているかな?」と思えば、それ即ちプログラミングです。

現在地取得+アニメーション+全車両同期・・・ワクワクしませんか?

書を捨てよ,街へ出よう

 私が生きている世の中は、残念ながらまだまだ実世界ベースで、メタバースが来るのはもうちょっと先です。PCやスマホの前では、デジタライズされた世の中しか見ることができません。

 世の中はもっと広く・深く・美しいんです。外に出る刺激と共に、新たなアイディアを見つけるために、街へ出てみませんか?