リュウグウノツカイのように

深海で悠々と暮らしたい

地方の専門学生へのアドバイス~前編~

まえがき

 6月に入り、今年度の就職活動が解禁となりました。専門学校なので何月からでも活動して構わないんですが、在学中は今の時期、辛かったなぁと思い出してしまいます。何がそんなに辛かったのかって、首都圏にはそれなりに専門職が溢れ、地方にはこれっぽっちしかないところ。ただでさえ少ない夢の舞台を、地方だけでなく周辺の首都圏の就活生と取り合いになるからです。今は何とか就活で内定をいただき、勤労の義務を果たすことができていますが、先輩としてアドバイスできることがあれば・・・と思い、キーボードを叩きます。

学校が示す「就職率」のカラク

 学校が入学前の売り文句として謳う「就職率○○%!」は、この世の中で色々と知られることもあって、ホントにそうなの?という疑問が絶えません。この疑問について解説するサイト様もいるので、大まかな内容はそちらに委ねさせていただくとして、実際に学校に通っていたときのコトも交えながら、もう少し踏み込んだ「カラクリ」をぶっちゃけたいと思います。

就職には3種類ある

 学校によって違うのかもしれませんが、私の通っていた学校では「専門職業内定率」「周辺職業内定率」「その他内定率」と、3つに分かれていました。よく担任が「これは専門職だから、ぜひ受けてみて!」と友人や私に話す姿を何度も見ました。何が専門で、何が周辺なのか、学生だったので良くわかりませんが、何となく思い出してみると・・・

 例)ゲームプログラミングコースの場合
   専門職・・・ゲームプログラマ
   周辺職・・・ゲームプランナ、ゲームデザイナ、デバッガ など
   その他・・・プログラマ、営業、事務、製造 など

 例)プログラミング学科の場合
   専門職・・・プログラマシステムエンジニア、カスタマエンジニア
   周辺職・・・ゲームプログラマ、デバッガ
   その他・・・ゲームプランナ、ゲームデザイナ、営業、事務、製造 など

 通っている学科・コースによって、同じ職業でも「専門職」と認める職業が違うようなんです。不思議。そのため、学科・コースに合わせた「専門職」に加えて「周辺職」「その他」を合わせた就職率が、よく目にする就職率なんです。「専門職」だけの就職率ではないことは、重々承知の上でお考えください。ちなみに自己就職は、親の仕事を継いだり、今のバイト先を継続する等らしいです。

就職率は保護者への最大のアピール

 保護者の最大の関心事は、ただ1つ。本当に就職ができるのか。実際に学費を支払うのは保護者が多いですから、学校側もしきりにアピールするんです。ただ、最近は「授業料を収めれば、就職させてくれるんでしょうね!!」と保証をさせるよりも「うちの子、こういう子なんですが、なんとかやっていけますかね??」という嘆願に近い相談が多いみたいです。何で知ってるのかって、オープンスクールでサポートメンバー学生をしていたとき、なぜか掴まって、そういう話をしたからです。

 地方には専門学校は片手で選ぶぐらいしかありません。就職保証をしてもしなくても、入らざるを得ない環境で、不安を解消する上手なマーケティング手法。それが「就職率」のアピールだと思ってます。

3つの内定率の割合

 そこで入学する前も、就職活動をしている最中でも気にしてほしいのは、3つの内定率の割合です。 www.se-gakuen.ac.jp

 例えば、上記の専門学校様は素晴らしくて、きちんと割合を明示しています。とても素晴らしく、なかなかできることでは有りません。直近のデータであれば、「内定率100%」よりも強力なアピールができます。ぜひ全ての専門学校で載せてほしい。ただ、私の体感としての割合は、

 例)ゲームプログラミングコースの場合
   専門職・・・10%    周辺職・・・10%
   その他・・・プログラマ20%、営業・事務20%、製造30% 程度

 例)プログラミング学科の場合
   専門職・・・40%
   周辺職・・・10%
   その他・・・営業・事務20%、製造30% など

 上記のような感じでした。ゲーム学科の専門職の低さばかりに気を取られては行けません。特徴的なのは、製造業に約30%の学生が内定するという部分です。現場系の専門学校ではありませんから、特殊な資格は持っていません。

製造業の内定が多い理由

 考えられる理由は2つあります。1つ目は、仕方ありません。本人がプログラムを諦めたんです。そういった意味では、専門学校で「できない・向いていない」と分かったのが救いかもしれません。そこで、どんな人でもウェルカムな地方の製造業の求人を見て、そのまま採用・・・のパターンが多いです。ただ、もしかしたら、学校の教え方が悪かったのかもしれません。そのため趣味でプログラミングを続けようと割り切る人もいました。

 2つ目の理由は、学校求人の量です。学校求人というのは、学校に直接届く求人票のこと。オファーに近いモンです。ですから、最大の近道は学校求人を使うことです。地元の優良企業が出してくれることもあり、求人サイトには無い会社もたくさんあります。ぜひ学校求人に目を通しましょう。

学校求人の質が問題かも?

 ただ、学校求人の内容、ゲーム・プログラム系の学校だとしても、営業や事務、製造業の求人が50%を占めます。圧倒的に専門職・周辺職の学校求人が無いんです。営業や事務、製造業の求人は、就職活動で手も足も出ない学生に対して、救いの手となっているんです。

 IT系のスキルはどの職種でもあったほうが良いんです。ですから、たとえ製造業で機械オペレーターとして採用したとしても、若手が足りないことや、ITに詳しいからイザというとき頼れるという名目で、内定を貰えたりします。

早めに学校求人にもチャレンジを!

 最近の専門学生の就活は年明け1月から始まります。ポケモンでおなじみゲームフリーク様の「でんこうせっか採用」も、この時期から開始です。4月ぐらいまでは、自分の将来にチャレンジしていいと思います。ただ、5月に入っても内定を残念ながら...で、自分がある程度、納得できる職業に内定を貰いたいのであれば、学校求人が良い武器になります。じっくりと探してみると、気になる求人が案外あるかもしれません。

ryugu44.hatenablog.com

専門学校の「アカハラ・逆アカハラ」の思い出

まえがき

 先日、ぐうぜん読んだネット記事。新たな屋内テーマパークが人気なっていることや、数年ぶりの花火大会の実施など、梅雨の時期な話題がある中、ある記事に注目してしまいます。専門学校でのアカハラに対する要望書提出の記事です。業界は違えど、同じく専門学校に通った身である私。ハラスメントの境界線は難しいですが、色々な思い出を思い出しました。

アカデミックハラスメントとは?

 基本的には、学校という立場を利用し、学習や就職活動の妨害、研究の奪取、暴言・暴力などを行う人格者侵害のことを指すようです。

ja.wikipedia.org

 もっと具体例はないのか!!と調べてみると、こんな記事が。

business-textbooks.com

 この2つの記事を元に、コレはアカハラだったんじゃないかと思うことや、逆に学生という身分を利用したハラスメント(仮に『逆アカハラ』と呼びます)じゃないんだろうかと思う、思い出をまとめてみます。みなさんも良かったら、ジャッジしてみてください。

特定のヤンキー系学生が怖すぎて指導できない講師

 専門学校にはホントに色んな人が入学してきます。真面目そうな子、元気な子、赤髪の両耳ピアスな子、多様な社会です。でも皆さん、姿は違えど同じ目標を持つ同士。外見で判断しては行けません。でも、情報系の学校って、どちらかというと陰の者が多いんです。そのため陽のパワーが怖いみたいで、近寄れませんでした。ちなみにヤンキーそうな見た目なだけで、根はいいヤツなんです。最終的には卒業作品を一緒に真面目に取り組んだ仲です。

 ヤンキーが怖いのは、一部の先生にも当てはまるようで。例えば授業中に、「その順番で来たなら次はヤンキーだよね?」のタイミングで当てなかったり、課題提出がされなくても注意しなかったり。関わりたくないんです。怖いんで。でも、それって職務放棄ですよね?怖がらずに指導してくださいな。

ヤキモチを焼く講師

 専門学校って、担任制が多いんです。クラスがあって、1~2人、担任がつきます。授業のことや就職活動について、仲良くなると普段の悩みまで相談しちゃいます。同じ学科・コースでも、クラスが多ければ、それだけ講師の数は多くなります。

 講師の数が多くなれば、必ずしも相談しやすい先生が担任の先生ではないときもあります。若くてネットミームにも対応できる先生や、お父さんのように堂々と的確な意見をくれる先生。いろんな先生がいてこそ、専門学校でもあるんです。ただ、あまりにも担任ではない先生に相談する学生がいて、担任、拗ねちゃいました。「もう、いつも相談してる先生が担任だからね。面倒見ないから。」だそうで。

 これは完全に職務放棄な気がします。何で知ってるのか。クラスLINE、専門学校にもあるんです。いろんな情報が流れますから、恐ろしいもんです。結局、クラスLINEも荒れて、保護者から連絡が行き、学校でも問題となったのか、その学生に謝罪することになりました。どうせ焼くなら世話を焼いてほしかったです。

同意なくサポートメンバーにする講師

 専門学校では月に1回程度、オープンスクールという学校見学日があります。中でも模擬授業では、専門の授業を実際に体験できることもあり、人気のイベントになっています。ただ、夏休みなどは一度に200人が参加することもあり、普段の先生たちでは手が回りません。そこで、学生にサポートメンバーとなってもらい、お手伝いをお願いすることがあるんです。私も3回ぐらいやりました。

 サポートメンバーは、善意により成り立ちます。オープンスクールは土日に行うことが多く、アルバイトがあって参加できない学生もいますから、参加できるメンバーは限られてきます。普段の先生と学生の信頼関係が問われるんですね。言ってしまえば、学生がどれだけその先生を好きなのかを問われるイベントでもあります。「先生の役に立ちたい!」と思う学生は、素晴らしい働きをします。「なんか呼ばれたから来た~」という学生は、ダラダラと印象も最悪。ですから、なるべくサポートメンバーは印象が良さそうな学生を選ぶそうです。まるで入学生の模範となるように。

 ゲームの専門学校って、女の子が圧倒的に居ません。そのため、少しでも印象を良くするために女の子を多用するようで。よく友人の女子がサポートに頼まれてました。でも気が弱くて。頼まれたことにNOを言えないタイプ。よく周りからフォローをもらうタイプでもあります。先生は、そこを狙ったんでしょう。あろうことか、本人の同意なしにサポートメンバーとして固定してしまったんです。

 ある時、用事がありサポートメンバーとして参加できないことを女の子が先生に相談。先生からは「代わりの人を見つけるように」の指示があったと、またもクラスLINEに流れました。現代のかわら版です。結局、クラスの他の人がやってくれることになりましたが、気が弱いのでめちゃめちゃ謝ってました。スタンプ×5です。でも、これってバイトでもよくある話で、本来は先生が決めるハナシでは?少なくとも、気が弱い部分に漬け込むのは感心できません。

進級できないなら、家を燃やすと脅す学生

 逆に学生の立場を使ったハラスメントっぽい事件がありました。最初にご忠告いたしますと、家は燃えませんでした。安心してください。コイツはピンチになると自暴自棄になるタイプで、困った系の学生さん。課題が提出できない、自分が思い通りにならないと面倒なタイプです。先生も指導が大変でしょう。とある進級課題。どうやら友人の話によると、できなければ補習授業があり、進級の意思を学生・担任・保護者の三者面談として確認することで、進級できるらしんです。あ、私は赤点とか無かったタイプなので、知らないんです。

 このときは私、自分の教室で課題に取り組んでいて、どうやら隣近所の教室で三者面談をしていたらしいんです。ただ時代が時代、教室は新型コロナ対策でドア&窓開けっ放しなんです。ちょっとした大声は聞きたくなくても、聞こえてしまうんです。そんな中で聞こえたのが、見出しの言葉。謎の脅しです。こんなことを言われても困ります。担任も保護者も。幸い、保護者が人格者のようで、お父様の喝が響き「鶴の一声」でした。結局、私は耐えきれず、そそくさと帰りましたので続きは知りませんが、コイツは進級していたので、態度を改めたんでしょう。きっと、あれでも。

緊急度の低い連絡を毎晩する学生

 毎晩というと、話を盛りすぎました。すみません。最近の新型コロナウィルスによって、講師との連絡方法もずいぶん変わりました。お休み連絡はメールやコミュニケーションツールを用いることが多く、オンラインで完結することが多いんです。ズル休みをするためにドキドキしながら電話することは、もう無かったんです。もちろんよその学校では、休み連絡も指導のうちと考えているみたいですが。

 ただ、いつでもオンラインで繋がれるということは、学生にとってはチャンス。午後10時であろうと、深夜1時であろうと、連絡できるんです。課題の提出日の確認に始まり、お悩み相談まで。あまりにも多かったのか、学校側から講師に連絡できる時間が告知されました。でないと先生死んじゃう。オンラインでいつでも繋がれるメリットはありますが、繋がりすぎてしまうこともあります。学生が勤務を始めてから戸惑わないように、こういったルール化は学校という組織なら必要だと思います。学生を守り、講師を守るためにも。

クラスLINEは、学生のかわら版。

 学校によっては、クラスLINEを禁止したり、学生同士のチャットアプリを禁止したりするトコロもあるそうで、おそらく管理ができないんでしょう。そもそも管理の時点でアカハラっぽいんですが。クラスLINE、学生にとっては当たり前になりつつあります。入学式~1週間ぐらいでクラスの8割が参加します。仲の良いグループも複数あるので、複数のグループを使い分けるのが、最先端でアーバンな学生です。

 クラスLINEは試験範囲やお知らせなど、クラス連絡網としての役割が主ですが、ビッグニュースも中には飛び込んできます。複数のグループがありますから、クラスLINEに入っていなくても、情報は流れます。表面上は知らなくても、全員が知っている情報があるんです。専門学校のクラスって、表面上は点でバラバラですが、意外と結束力が強いんです。

講師と学生、信頼関係はどこへ?

 専門学校の講師は学生の身から見たら「師匠」そのもの。言動、所作、右も左も分からない弟子たちにとっては「これぐらいなら業界でも許されるのか~」と間違った解釈をするかもしれません。講師として人を教える仕事に着いたのであれば、少なくとも真似されても良い行動・言動を心がけるべきなんです。

 入学生不足、資金不足、教員不足、足りないばかりの専門学校で、講師は学生をストレスのはけ口にしているのでしょうか。そもそも、講師は学生を「弟子」と考えているのでしょうか。学生は講師を「師匠」と考えているのでしょうか。授業料による、ただの金銭関係。教える方も、学ぶ方も、信頼関係を持てば、小さなアカハラは阻止できると思うんです。

 「おかしい」と思う気持ち。自分の気持ちのキャパは、他人のキャパを大きく超えているかもしれません。学校の根底として根付いている悪しき習慣もあります。「昔の学生はもっと頑張れた」「今の学生は弱すぎる」という主張をする講師の方が学校でも声が大きいんです。

 学校は保護者の声に弱い部分もありそうです。金銭関係だけなら、金銭を支払う保護者の意見が強そうではありませんか?モンスターペアレントではダメですが、気が弱かった友人のことを思い出すと、やっぱり外に誰かに伝えるのが一番だと思います。

 私はこういった問題、信頼関係が無いから生じるんだと思ってます。尊敬/羨望/愛着/成長。専門学校という名の「道場」は厳しいです。厳しすぎも良くありませんし、甘えすぎも同じです。

講師と学生、師匠と弟子として考えられないという部分が、根底の問題なような気がします。

DXライブラリ/エフェクト描画/準備運動

まえがき

まずはこちらを御覧ください。 youtu.be

この動画では、DXライブラリを用いたアニメーション描画の例を解説しています。 ただ・・・あまりにもプログラムの解説が少ない!もっとちゃんと解説して!という意見がありそうなので、ブログで補足します。

使用素材/お世話になりました。

爆 発)爆発(大) - アニメ画像 - 素材/データ - Rmake 様
コイン)まわる黄金アイテム アニメ素材 : ぴぽや 旧ブログ 様
斬 撃)https://pipoya.net/sozai/assets/effects/effect-battle-physical-attack/ 様

中でも、コインのアニメーションを例に解説していきます。こんな動きをするはず。
http://blog-imgs-121.fc2.com/p/i/p/piposozai/pipo-gwspinitem002sample.gif

画像を分割するには

コインの画像
 このように、DXライブラリで画像を用いたアニメーションを描画するためには、複数のコマが1つの画像に集められている必要があります。ゲームだと「チップ」で使われることが多い形式です。お鼻が赤くない方のリスではありません。よく「マップチップ」「キャラクターチップ」などと言われることが多いですが、エフェクトやアニメーションは、チップが名前につかないんです。不思議。

 そのため、画像をプログラムを使って分割する必要があります。画像がバラバラになるワケではありません。安心してください。プログラム上で、範囲を選択して画像をメモリに保存していくんです。範囲選択のことをクリッピングと呼ぶこともあります。

クリッピング

 なので、プログラム上で画像をクリッピング(範囲選択)しまくって、別の画像(データ)としてメモリに保存していくのが、分割の正体です。PC内で切り刻まれているわけではありません。

連続してクリッピング

 ちなみに、クリッピングは最近の技術ではなく、古来より伝わりしWindows APIの仕組みにもあるんです。
 参考)http://wisdom.sakura.ne.jp/system/winapi/win32/win134.html

クリッピングのコツ

 話を戻して、DXライブラリでは「画像の分割」を、LoadDivGraph関数で行います。
 参考)DXライブラリ置き場 リファレンスページ

 動画でも(https://youtu.be/XLR21876E60?t=323)解説していますが、横の分割数と縦の分割数、縦の幅と横の幅が必要になってきます。分割数というよりも、何回クリッピングしますか?(赤い枠がずれて、選択範囲内の画像がメモリに保存される)とイメージすると、考えやすい。

分割のイメージ

 そのため、クリッピングする範囲が変だったり、クリッピング回数が変だったりすると、エラーを起こします。クリッピングする幅と高さ、回数に気をつけながら、プログラムを組みましょう。

分割エラーのイメージ

プログラム解説

Animation.hで、このようなマクロ定義があります。

#define GraphicPathTitleAnimCoin    ".\\graphic\\coin.png"
#define AnimCoinDivX               5                      //コインアニメの横分割数
#define AnimCoinDivY               4                      //コインアニメの縦分割数

ここで登場する「横分割数」「縦分割数」は先程のクリッピングの回数です。転じて、分割数になっていますのでご注意ください~。

分割の練習

 たとえば、下記のようなアニメーションを追加しようとします。画像の幅は2000px、画像の高さは800pxです。このとき、分割する幅と高さ、横分割数と縦分割数はお分かりでしょうか?

雷撃
 まず、画像のクリッピング数=分割数を求めましょう。画像は横に5つ、縦に2つ連なっています。クリッピングする範囲の幅は、幅÷横の分割数で求められます。2000÷5=400です。クリッピングする範囲の高さは、高さ÷縦の分割数で求められますから、800÷2=400です。

 割り算の結果が小数点のときは気をつけてください。画像が見切れてしまいます。画像編集をしたならサイズを変えなかったか思い出し、誰かにいただいたのなら、こういう仕組みのことをお話しましょう。チーム制作なら、なおさらです。

 では、こんな画像だったら、いかがでしょうか?画像の幅は2400px、画像の高さは240pxです。

火の粉
あれ、画像が横に連なっている...その通りなんです。ちょっと意地悪してみました。この画像の場合、縦のクリッピング回数は1回になります。「画像を分割する」と考えていると、この画像は縦に分割しなくてもよいので0と考えてしまいます。言葉のニュアンスが違うと、このあたりでパニックなんです。気をつけてください。横の分割数は10ですね。クリッピングの幅は2400÷10=240、高さは240÷1=240となります。

 なんとなく、分割のコツは身についてきたでしょうか?意外と分割の正解が分からず苦労するんです。どうやって計算するの?みたいな部分は、当てずっぽうでプログラムを入れ、動かして駄目だったことも多々あります。計算式を考えてみると、整理できそうですな。

画像のプロパティ
※画像のサイズは、しっかりと「プロパティ」で確認しましょう。過信は禁物です。

あとがき

私の作ったプログラムでは、「画像のパス」「横の分割数」「縦の分割数」が分かれば、ある程度は汎用的に分割できます。ただ、誰だって自分の使いたい素材があるはず。特に分割の説明はあまり無く、教えてくれる人がいないと不安になってしまいます。私のプログラムは、ただの例に過ぎません。考え方を身に着け、少しでも多くの人がプログラムに自信を持てるよう、応援しています。

書籍XR/一週間でC言語の基礎が学べる本

まえがき

youtu.be 以前、ゲーム数学の書籍に狂っていたとき、まとめた動画を作りました。専門書って意見が人によって違いますから、他の人の意見を聞く機会がありません。さらにニッチな分野では尚更です。ただ求めている人はいそうなんです。多少なり視聴数があるので。レビューが流行している現代。口コミが恐ろしいチカラを持つ現代。ただレビューするのではオリジナリティがありません。専門学校へ通い、専門学校の教員もほんのりチョコっと考えたことがある私のクロスレビュー(略称はXRでいいのか?)、勝手に始めさせていただきます。ご参考になれば幸いです。

書籍の基本情報

書籍名一週間でC言語の基礎が学べる本
出版社インプレス
著者⻲⽥ 健司
ISBN978-4-295-00987-0
発売日2020/08/24
価格2,500円+税

book.impress.co.jp

表紙のティラノサウルスが可愛いA5サイズの書籍。ポップな見た目は威圧感なく手に取りやすい。

学ぶなら

よく見る場所専門書棚がある書店なら小さい店でも高確率で置いてある。
図書館では見たことがない。要望を出せば置いてくれるかも?
身につく技術C言語の基礎(変数、分岐、繰り返し、配列、関数)はもちろん、
C言語の応用(ファイル分割、アドレス、メモリ管理)までを一通り網羅。
Visual Studioの使用方法やデバッグの仕組みも解説。
ハードウェアの知識はプログラムに必須。本書籍では手厚くフォロー。
事前知識特に無し。最低限、C言語を学びたい熱意は持とう。
基本情報技術者試験のハードウェア分野を学んでいると最初は苦労しない。
分かりやすさスクリーンショットや図解、フローチャートなどが豊富。
決して難しい書籍でない印象を与え続けてくれる。
続けやすさ「ゲームを作ろう」のような、目標物があるタイプの書籍ではない。
練習問題が豊富であり、プログラムの量も大満足。
一気に読むのではなく、コツコツ進めるなら最適。
読了目安プログラムを打たず雰囲気を掴むなら1週間で十分。
キチンと学びたいのであれば、最低3ヶ月は覚悟。
全く初心者なら、6ヶ月かかっても恥ずかしくない。

 「1週間で○○できる」「サルでもわかる」は言わずもがな比喩表現。売り文句なので、本気にしすぎないこと。かわいい表紙は意外や意外、内容は超本格派。最近はメモリの管理(メモリの動的確保)を省く書籍や、ファイル分割を省く書籍もある一方で、ちょっとした入門書よりも全て読み終え理解できれば、到達レベルは高い。

 書籍では繰り返し学ぶことで理解が定着することを想定しているため、①最初は流し読みで雰囲気をつかむ→②実際に打ちながら理解できない部分は後回し→③慣れてきたら全部理解する、というドリル的な考え方として学ぶと良い。

 本書籍の最大の特徴は、入門書では親切すぎるぐらいの「周辺への配慮」がされていること。通常の入門書では、ソフトウェアの操作方法やPCの仕組みは掲載される量が少ない。1人で学ぶときに躓いたり、最初に知っておくと「なんでこうなるの?」が解決できる書籍づくりになっている。まるで専門学校の講師がドヤ顔で説明してくる部分と似ている。少々おせっかいさんなのだ。だがそれが良い。しかしそれは、単に寄り道が多いという裏返しでもある。純粋にC言語のこと以外学びたくなかったのにー!!という方には向かない。しかし、プログラミングって周辺も知ると上手になるので、がんばって覚えるべし。

教えるなら

単元・区切りストーリー仕立ての流れのため、話題がとっ散らかるときがある。
例)算術演算子→コメントについて→変数→代入→代入演算子
よくある構成)変数→代入→算術演算子→代入演算子
向いている人初任者なら本書籍に沿って教えられるため頼もしい存在に。
ベテランは独自の一貫性を持つため相性悪めかも。
注文しやすさインプレス社で最近の書籍なので、大量購入しやすそう。
採用するなら目先を新しくしたい場合や、初任者が迷わず授業したいなら採用。
章末問題もあるため課題を出すのも容易。理解が早い学生への配慮にも◎。

 実際に教員をしたことがないので空想モノですが。こんなトコロでしょうか。特に授業を受けて感じたのは「講師が教科書を使わない」ケース。教科書がなくても、口から知識が溢れ出すんです。つまり、長年おなじ内容を教えていた証拠。教えるロードマップが確立されているんです。そのロードマップとは違い、耳寄りなコラム満載な本書籍。ベテランのロードマップ論には合わなそうです。

 しかし、新任講師で右も左も分からない方がチャレンジするのであれば、大いに役立つ可能性があります。学生がつまづきそうな部分(私が躓いた部分)で、小難しい部分も解説がありますから、安心できます。

まとめ

 専門書って、色々見ていると以下の3つに分かれると思うんです。

教科書向き単元や区切り、内容が明確。寄り道無し。表紙も硬いイメージ。
○○時間で分かる!系も当てはまりがち。
個人学習向き楽しそうな表紙、興味を引きやすそうな内容が多い。
最近は具体例を上げる事が多く、学習者を飽きさせない工夫を感じる。
読み物テクニック集や考え方など、中級者~上級者が見てそうな書籍

 今回の書籍は、どちらかというと「個人学習向き」です。でも、著者は教育現場で培った苦労やつまづきポイントを上手く抑えている印象です。初心者でC言語をがんばって覚えたい!というならば、購入する価値はあります。

 別の視点として、新たにプログラミングを教えなくてはならなくなった新任講師以外にも、企業の教育指導係にもオススメできる書籍です。初心者のつまづきポイントや指導法が体感できますから。

あとがき

この書籍を購入し、最後に言っておきたいことがあります。

変数の命名規則
変数の命名規則ですが・・・C言語に$はないはず。他の言語と勘違いなさっていませんか?

教科書の「電子書籍化」について思うこと

まえがき

 小学生が自ら考えた、おさんぽなランドセルが話題となっている中で「教科書を電子書籍化できればいいのでは?」という意見を見ました。新型コロナウイルスが流行し、急激にITの波が襲う学校現場。卒業した身とはいえ、実際に授業をリモートで受け、電子書籍で学んだ身としての意見を、まとめてみました。

1人1台のタブレット端末+家のネット回線 は常識!?

 小学生のお子さまを持つ知り合いから、「ITに詳しそうだから」ということで、たまに相談に乗ります。違う、そうじゃないんです。でも相談に乗ります。昔からお世話になっているので...。

 びっくりしたのは、「学校からネット回線を引いてくれって言われて・・・どうするの?」という相談。学校からそんな提言されるんですね・・・。特別な事情のときはモバイルWi-Fi自治体で貸し出すんだとか。リモートの授業の準備、ピカピカの1年生から考えているのでしょうか?

 タブレット端末は今のところ、お持ち帰りせず学校預かりだそうですが、ゆくゆくはお持ち帰りするそうです。早い自治体では、すでにランドセル内にタブレット端末が入っていそうですな。

GIGAの波がキている?

 現在、国は「GIGAスクール構想」という、なんだか強そうな構想をしています。よく「小学生もプログラミングの時代か~」という話題がありますが、それも、この構想の1つなんです。 benesse.jp

 私の住んでいる街でも、公民館や図書館などにWi-Fiが設置されるようになりました。ただ、政令指定都市のような大きな街よりも、風情ある人数が少ない町のほうが進んでいます。あくまで、私の感覚です。

GIGAは何を変えたいの?

構想について調べていたら、2つのキーワードが出てきました。

  • 一斉教育から個別最適な教育
  • 一方向から双方向

 おそらく、多様性を吸収し、アクティブラーニングをさせたいんだと思います。でも、タブレット端末を配布して、学校や家庭でインターネットに繋げる環境を用意しただけでは、これらのキーワードは解決しません。というか、専門学校って似たような環境で勉強しています。多様性ある学生から、レベル差を吸収し、未来ある将来へと向かっていけるのは「教育の仕組み」「講師の熱意」「学生の本気さ」だと思うんです。決して、PCを使った授業が多いからではないはずです。ネットを使わなくても、現地に行き空気感を楽しむ「メタ認知」が大事だと思うんです。GIGAさんは、そこんところ、どのようにお考えなのでしょうか?

GIGAスクール構想はインフラ事業では?

 形から入る人もいます。道具を揃えれば、一流プレイヤー。なんでも出来そうな気がします。でも大事なのはその後。練習や経験を積んでいくことで、本当の一流になっていくんです。GIGAさんの話を見ていると、なんだか日本って「インフラ通せば、なんとかなる~」って考えている風潮があるな~と思ってしまいました。確かに、道路や鉄道網が新たに完成すれば、周辺は活気づき、経済が回るでしょう。使ってくれればですが。政治批判する気はないです。でも、作ったあとのことを考えもせず、周囲に丸投げスタイルは、新たなインフラを作る上ではお家芸なのかもしれません。

インフラの例

ITやAIは魔法ではない。

 さらに調べを進めると、どうやらGIGAさんを進めることによって「双方向授業」や「AIドリル」なるものが生まれるらしい。誰が生むんでしょうか?プログラミングやゲームを学んだ身として、よく勘違いなさっておられるな~と思うのは、ITは魔法のように全てを解決できること。もっというと、ITは人間ではないと考えていること。ITの裏側に人間の姿が分からない(見えない/見たくない/見ようとしない)んだと思います。人間が苦労して生んでいるんですから、魔法のようにパッと出てきません。私達、ITエンジニアが苦労して生んでいるんです。たとえ魔法使いだって、もっと苦労していると思います~。

GIGAスクール構想は教員不足の切り札?!

 オンラインで授業を受けていて、双方向授業で出来そうなこと、思い出します。

  • 自分の意見を、教員にチャットなどで直接伝えられる
  • クイズ番組のように選択肢を答え、授業に楽しく参加できる
  • 課題をデータとして提出しやすい
  • どの席でも黒板/ホワイトボードが見やすい
  • 周囲の席や受講環境を気にせず、好きなところで授業を受けられる
  • 大人数でも教員1人でも授業ができる
  • 授業を記録化できる(スクリーンショット/録画)

 上の方は良いと思います。双方向ならではの、学生も参加できる楽しい授業っぽくて。でも、下に行くに連れ、双方向って言えるんでしょうか?というモノも考えられてしまいます。放送大学っぽい。

 特に気になるのは、下2つ。教員不足が叫ばれれている現在、もしかすると「スーパーめっちゃわかりやす~い先生」みたいな人の授業を録画し、それを全国で同学年が同時視聴。生身の教員は個々の学生のサポートにあたる、みたいな世界線になるのかもしれません。そうすれば「個別最適」もできそうですし、教材の量もたまります。実際、企業研修はすでに映像化されているモノを視聴するカタチが多いですから。

2秒のロスタイム

 たかが2秒、されど2秒。実はプログラミングの教科書を電子書籍で学んでいました。専門学校って教科書は授業担当講師の自由らしいんです。指定された電子書籍を購入しました。理由は「カバンが重くなるから」と「机に教科書を置くスペースがないから」。専門学校の机、ノートPCとノートを置くから狭いんです。いつでもPCに入っていますから、軽いし拡大できるしコピペもできるし最高だなぁと思っていたんです。でも、やっぱり紙の書籍の方がいいなぁと思うことがあります。

 まず、教科書を開くまでの時間です。電子書籍なら、がんばっても2秒かかります。人間って不思議な生き物で、たった2秒でも「遅いなぁ」と思ってしまうんです。最悪やる気を削ぎます。教科書なら1秒で手に取れます。目次を見たり、すぐ行動に移せます。電子書籍ならではの「何もできない2秒」に小学生は耐えられるんでしょうか。ちなみに2秒も体感です。

なんとなく見れる多幸感

 また、紙ならではのアナログな感触。パラパラとめくったときの新たな出会いなんかは、よく辞書や図鑑などの意見でも見受けられます。最近は動画で辞書や図鑑の説明が見られるそうで、すごい時代です。ここで大事なのは俯瞰できること。ピンポイントではなく、なんとなく全体を眺められることです。これはデジタルが弱い部分。ピンポイントで提供できるが故、広く浅くは苦手な部分かもしれません。今晩のおかずを探すとき、「ハンバーグ 簡単」とピンポイントで探すよりも「夕飯 おかず 人気」で探したほうが、新たな出会いがあるってもんですよ。

cookpad.com

小中学校もシラバスを配布したら?

 電子書籍化で授業を受けた身としては、正直、優劣つけがたいところ。でも、年々増えていく教科書の量をニュースで見聞きするたびに「この時期に全員が学ぶべきなのか?」と思うこともあります。学習指導要領という、専門学校で言えば「シラバス(=授業の流れ)」は見直されているんでしょうか?と思ってしまいます。

 そもそも「教育を受けさせる義務」の割には、教育の内容を知らない人が多いんじゃないでしょうか。私も知りませんし。私は授業の前にもらいましたよ。シラバス。小中学校も、シラバスを配布したら良いのではないでしょうか。

教科書の電子化で解決せず、教育内容を無駄に詰め込まず最適化する動きを切に願っています。

専門学校の教室について

まえがき

以前、地方のゲーム専門学校はどんなところなのか、簡単に動画をまとめたことがあります。 youtu.be 動画では、主にどんな学生が多いのか紹介していますが、専門学校の教室を見たことはありますか?CMやパンフレットなどで見る場所は、キラキラしてワクワクするような場所ばかり。実際にはどんな教室があるのか、気になりませんか?一例ですが、まとめさせていただきましょう。

実習室/特別教室/スタジオ

 一番、専門学校で見栄えが良いところです。パンフレットにも惜しみなく使います。各専門分野の道具や設備が整っており、専門学校って言えばこんなトコでしょ!!と思い浮かべそうな場所です。こんなステキな空間で勉強できるんだ~と、期待に胸を膨らませます。でも、思い出してごらんください。中学や高校の頃「家庭科室」や「音楽室」の利用頻度はいかがでしたか?専門学校でも、こういった教室を使えるのは、実際に利用するのは週の半分もあればいい方。週1しか使わないことも。入学しても「特別な教室」感は拭えません。

実習室のイメージ
※画像の参考:https://www.otaru-uc.ac.jp/center/rooms.html

学生ホール/自習室

 お昼を食べたり、友人と課題をしたり・・・学生に開放された自由な教室です。図書館機能があれば超ラッキー。電源が使えることも多くて、PCを充電しながら課題をすることもできます。広くて明るいので、オープンスクールの会場としても使われがち。授業で使うことは、滅多にありません。カフェのような雰囲気を作り、新たな学校の魅力として使いたい思惑がありそうです。授業で使うことは、滅多にありませんが。

学生ホールのイメージ
※画像の参考:http://www.shk-ac.jp/blog/wp_shk/2016/08/31/2404

職員室/講師室

 学校で一番入りづらい場所です。講師が一同に集い、仕事をする部屋です。大抵呼び出されるのは叱られるときのため、緊張感がハンパないっすね!!がんばってください。他にも、教室のカギを保管しているため、入るタイミングとしては、2つぐらいしかありません。中学や高校と同様に、入室ルール(あいさつ→自分は誰か→誰に用事か?)を設けている学校もあります。黙って入ると近くの講師に怒られますので、合わせてご健勝くださいませ。

職員室のイメージ

普通教室

 普段の授業の60%は、この普通教室で行われます。1人1つの机と椅子が固定されていますから、大学のように場所に困ることはありません。やさしい設計です。自分の席があるからといって、自分のロッカーが存在するかは学校次第。私の学校にはロッカー、ありませんでした。

 座り心地や机の広さは、実はあんまり良くない印象です。硬い&狭い。ノートPC+教科書+ノートを展開するなんて、無理難題です。もしかしたら、少ない教室にたくさんの人数を詰め込むために、ワザと机を小さくしている・・・というのは、考え過ぎでしょうか。できれば入学生確保ではなく、快適な学習のための学校運営をして欲しいモノです。

普通教室のイメージ

※画像の参考: 教室の各机にシールドを設置しました。 | 川越看護専門学校
※※上記学校様のご意見では全くございません。とても素敵で快適そうな教室でございます。

 さらに、地を這う延長コードの群れや通路に置かれたカバンや昼食、そこに固まってるとお邪魔なんだけどな~と思ってしまうクラスメイトなど、普段の普通教室は地雷原そのもの。通路の幅はだいたい50cmあれば広いほうです。

 もう一つ、IT・ゲーム系の専門学校って、男女比が「男子8:女子2」のところが多く、クラスに5人女子が居れば多い方かな~と思います。そのため教室の匂いが男子校。特に昼食後の匂いが最大級に男子校です。消臭剤が置いてある教室もありました。別にオタクだからって、臭い人が多い訳じゃないと思うんです。部屋を締め切る+人が固定される=空気が流動しないが原因です。

 最近はコロナ対策で窓やドアを開けていることがあり、匂いも地雷原も多少は改善しました。でも慣れてくるのが怖いところ。別の教室に行って、初めて分かるんです。あぁ、なんて汚くて臭かったんだなと。

 そんな教室で、オープンスクールの体験授業の部屋として使われることがあります。そのたびにお掃除をしたり、消臭したり・・・必死の大片付けですが、ガベージコレクション(メモリのお掃除)だと思いましょう。普段からの整理整頓も大事です。

あとがき

 3密を避けた授業を受けるために、リモートに切り替わるのが比較的早かったゲーム系の学科・コース。普段のIT慣れもありますが、狭めの教室事情も関係しそうです。

専門学生の休み時間について

まえがき

以前、地方のゲーム専門学校はどんなところなのか、簡単に動画をまとめたことがあります。 youtu.be 動画では、主にどんな学生が多いのか紹介していますが、専門学生だって授業の合間に休み時間があります。お昼休みもあります。中学・高校生活とは違うのか、どんな雰囲気なのか。卒業したから見てきた、リアルな事情をニッチな記事として、まとめてみました。

休み時間の過ごし方

 授業と授業の合間には、大抵10分ぐらいの休み時間があります。授業の区切りをつけるため、講師の準備時間など、理由は様々ありますが、学生にとっては息抜きの時間(人によっては地獄の時間)であります。友人が居れば、友人たちとゲームの話をしたり、読書をしたり、まとめサイトを見たり、集団/個人でまったりと刻を過ごしています。

タバコは20歳になってから

 中学・高校では考えられないなぁと思うのが、休み時間にタバコを吸いに行く同級生や講師。もちろん、タバコは20歳になってから。2年生が20歳なので、最低でも1年~2年はタバコを吸えないはず。ややこしいのは、1年生でも年齢が18歳とは限らないこと。若い見た目で実は30歳でした!っていう人もいるんです。年齢は言いませんが、+3歳ぐらいまでなら、同級生でもザラにいます。周りには言いませんが。

 令和元年7月より改正健康増進法が改定。喫煙の受動防止の波は教育機関である専門学校にも直撃します。中学生・高校生は信じらんない~かもしれませんが、以前は学校敷地内にコソっと喫煙所がありました。そこでは学生・講師がみんな仲良く、タバコをスパスパです。ただ、そこで他学年や講師と仲良くなることもあるそうで、一概にも悪ではないようです(喫煙者の友人談)。私は一切吸いません。

電源がそばにある

 私は情報系のゲームを学べる専門学校に通っていました。通う学科・コースによりけりですが、大抵の場合は目の前にPCがあります。授業で使うんです。プログラミングの勉強がありますから。PCを使えるということは、電源(コンセント)があるはず。転じて、スマホの充電をしたり、ゲーム機を充電したり、やりたい放題もできるんです。進んでいるトコロは、これらの電源の教育外利用は、校則により禁止されます。

 PCは筆箱やノートと同じ類。文房具みたいなもんです。特に自分で購入したノートPCであれば、ソフトウェアや閲覧サイトなどの制限はあまりありません。自己責任です。ですから、ゲームで遊んだり、YouTubeを見たり、アニメを見たり、工夫すれば退屈せずに済みます。ただ、背後から見れば何を見ているか分かりますし、人によっては不快なコンテンツもあります。イヤホンをつけるなど、周囲への配慮はお忘れなく。

教室内の移動は慎重に。

 意外や意外。私の学校では、教室に自分の荷物を入れるロッカーがありませんでした。自分の机の横に直置きです。ヒドイ人はコンビニで買った昼食のパスタを床に直置き。ホントカンガエランナイです。さらに、電源は延長コードを延長したモノ。休み時間も引きっぱなしです。加えてスマホの充電コードは細く見づらく、通路には人が居ます。教室内の移動、モノやコード類を引っ掛けそうでジャングル&地雷原なんです。

 地雷原では毎年のようにノートPCの電源コードに足を取られ転倒する事件が報告されます。運が悪いとノートPCが電源コードごと床に落ち→液晶クラッシュ!!!もありました。加害者は通路を通りたかっただけなんです。悪気はありませんから、誰も責めようがありません。こういうときのために、学校で斡旋購入したノートPCには保険がついていることもあります。学校斡旋のノートPCはスペック云々で話題になりますが、保険がついている安心感が多少あります。

 ちなみに、オープンスクール等で教室を見学したとしても、綺麗さっぱりお掃除されますので、普段の様子は全く分かりません。

ニューノーマル時代で変わったこと

 新型コロナウイルスが流行し、3密を避けた新しい生活様式が推奨されました。学校でも、窓を開けたり机どうしの間隔を気持ち広めに取ったりなど、対策を講じました。一番つらかったのは、友人の近くにいけないこと。話せないのはチャットを使えば良いとして、いつもは騒いでる系の学生が騒げず、休み時間でも授業中と同様の静かさがあること。特に1年生の教室に偶然入ったとき「今は自習かな?」と思えるぐらい静かでビックリしたのを覚えています。マスク生活で同級生の顔も見えませんし、仲良くなるキッカケを作りづらくなったのが、ニューノーマル時代に変わった大きな事だと思います。せっかく集団教育を選んだんですから、周囲と仲良くなった方が得です。

企業が重視していること
※出典:https://gakumado.mynavi.jp/m/articles/style/_tu_cm/

就活ではコミュニケーション能力を求められる時代。新型コロナウィルスが奪ったのは、企業がいちばん欲している能力なんです。

休み時間を安全に快適に過ごすために

 休み時間の過ごし方、人によって様々です。いろんな性格や個性が集まる専門学校。入学してから安全に楽しく過ごすには、物理的にも、心理的にも、周囲の様子を見る必要があります。中には教室が居づらくて、他の場所で過ごしたくなることもあるでしょう。過ごす場所も自由です。もし、自分の席から離れるときは、

  • ノートPCは電源コードごと閉まっておく。
  • ノートPCの充電は、なるべく自宅でしておく。
  • お財布など貴重品は携帯しておく。

最低限、自分に被害が及ぶとショックになることは避けましょう。身を守れます。